マンション構造の耐震と免震と制震で地震被害が小さいのはどれか?

【不動産】耐震構造、免震構造、制震構造 どれがいいの?

【不動産】耐震構造、免震構造、制震構造 どれがいいの?


こんにちは。
今回は耐震構造に関してお話しさせていただきます。
地震大国日本で住む家を探す時に気になるのは
その家の耐震性能ではないでしょうか。
特にマンションは安全性の高さが魅力の一つになっていますよね。

 

ここ数十年のうちに首都直下地震や東海・東南海・南海大地震に
遭遇する可能性も高まっています。つまりこれから先、震度6強の大地震に
遭遇するかもしれないと想定して住宅を選ぶ必要性があるということです。

 

現在、新築で分譲されているマンションは全て建築基準法の
耐震基準をクリアしたものだけが販売されています。

 

 

現在の耐震基準は昭和56年に改定された新耐震設計基準であり、
この設計基準で建てられたマンションは1995年の阪神・淡路大震災や
2011年の東日本大震災で、その強度が確認されていますので
現状の耐震性能に関しては過度に心配する必要はないといえます。

 

耐震性能において、構造は主に3種類あります。
耐震構造、免震構造、制震構造です。

 

 

3種類それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

耐震構造

耐震構造とは柱、梁、壁など建物を支える部分を頑丈につくる事で
地震が起こっても崩れたり倒れたりしないようにした構造の事です。

 

耐震構造は地震により建物に影響があっても家の中にいる人の命を
守る事が目的ですので揺れによる家具の転倒での被害は別です。
つまり建物の倒壊や損壊により下敷きとなり圧死する事を
防ぐ目的で設計されたものなんです。

 

 

当然そういった事が最大の目的ですから地震の揺れ自体は建物に
激しく伝わる事になります。そうなると建物の躯体(柱や梁や壁)
などはモロに影響を受けますので損傷が出てしまってその後、
大規模な修繕工事を行わなければならなくなる事も考えられます。

 

一般的に建物の高さや構造で揺れの固定周期が異なります。
中低層建物は固定周期が短いです。
揺れ幅が小さく小刻みにカタカタと揺れます。
高層建物は固有周期が長いです。

 

地震が発生すると大きくシナり、ゆっくりと揺れるのが特徴です。
タワーマンションなどの形状を見ても想像できますが上層階ほど
大きな揺れの影響を受ける事となります。

 

 

耐震構造は建物を強くして建物が倒壊しないようにするのが目的です。
決して大きな揺れを逃がす事を目的とした構造ではありません。
この点を意識して下さい。

 

免震構造

免震構造は基礎と建物との間に積層ゴム(アイソレーター)と呼ばれる
免震装置を設置しています。地震が発生すると免震装置が変形し
激しい揺れをゆっくりとした揺れに変え被害を少なくします。

 

地震のエネルギーを吸収するとともに揺れが建物に
直接そのまま伝わらないようにした構造です。

 

免震構造のマンションでは積層ゴムが一般的です。
積層ゴムというのは柔らかいゴムと硬い鋼板を交互に重ねたもので
ゴムは水平方向の激しい揺れをゆっくりとした揺れに変え、
鋼板は重量のある建物を支える役割があります。
(※下写真は積層ゴム)

 

 

 

また積層ゴムだけでは揺れがいつまでも続いてしまうので
それを抑えるためにダンパーというものが設置されています。

 

ダンパーというのは地震時の建物の揺れ幅を抑え、
揺れを早く留める役割をする装置です。
(※下写真はU型ダンパー)

ダンパーにはオイルの粘性を利用したオイルダンパーや
金属の延性を利用した鋼材ダンパーなどがあります。
免震構造は建物の損壊を防ぐだけでなく家具の
転倒による被害も防いでくれるという事になります。

 

 

メリット

■建物の変形が少ないため構造体の損傷が少なく地震後も継続使用できる。

 

■建物の柱や梁を大きくしないで済むので建築費を安くできる。

 

デメリット

■縦揺れに対しては横揺れほど効果を見込めない。

 

■長周期地震動に共振しやすい点。

 

■免震装置は竣工後の定期点検、大地震直後は臨時点検が必要。

 

■軟弱地盤や液状化の恐れのある地盤には向かない時もある。

 

■想定外の巨大な地震の場合、積層ゴムが破断する恐れもある。

 

■そのぶん建築費が高くなる。

 

■免震装置の交換など将来のメンテナンス費用も余分に必要となる。
 (現在は技術の進歩もあり交換のサイクルは長くなってきています)

 

 

現在多くのマンションで採用されているのは免震構造であり
耐震、免震、制震の中で地震による建物へのダメージが
最も小さいのは免震構造とされており耐震構造に比べ
揺れの強さを半分以下にできるとも言われています。

 

技術も年々進歩しており超高層の建物や軟弱な地盤であっても
それをカバー出来るような免震装置も開発されています。
建物によっては免震と制震をうまく組み合わせ、より効果的に揺れを
吸収し振動や揺れが建物へ伝わりにくくなっている建物もあります。

 

制震構造

制震構造とは建物内の柱と梁の間に設置されたに制震装置が
揺れや振動を吸収し建物の変形や損傷を抑えるものです。

 

揺れるエネルギーをいかに吸収して建物へのダメージを
減らすかを目的にしています。建物に組み込んだ装置や
重りで揺れを最小限に抑え建物を守るイメージです。
既存の建物に後付けで設置できるのが特徴です。

 

制震装置の主なものにはオイルダンパー、鋼板ダンパー、
制震パネルなどがあります。オイルダンパーは建物の柱と
梁の間の壁に設置されています。

 

地震の揺れでシリンンダーが作動して内部に
注入された粘性度の高いオイルを圧縮します。
その抵抗で地震エネルギーを吸収するといった理論です。

 

 

メリット

■既存の建物に後付けで設置できる
 (制震(制振)ダンパーの設置などが有効的といわれています)

 

■超高層の建物でも揺れを吸収して抑える効果がある。

 

■高層階などでの強風による風揺れ対策にも効果がある。

 

■繰り返しの揺れにも強い。

 

■建物が揺れ続けるのを早く抑える事が可能。

 

デメリット

■制震構造は免震ほど揺れの強さを小さくする効果はありません。

 

 

 

 

以上、耐震・免震・制震構造に関してでした。
いかがだったでしょうか。
建物の形状、高さ、地盤やコストなど条件は様々ですので
どれが一番いいかはハッキリ言って何とも言えないのです。

 

免震構造だから安心という考えもあれば、その土地の
地盤や建物の形状が不安定で免震構造にせざるを
得なかったという要因も推測できます。

 

これから起こるかもしれない大地震に備えて自分や家族の安全を
確保する上でも大切な資産を守る上でも予算と相談しながら
ぜひ自分に合った住宅を探してみて下さい。

 

あなたのその安全に対する投資が将来的に
何倍にもなって返ってくるかもしれません。
それではお部屋探しの方、応援しております♪

 

 

 
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